松野おそ松 2016-06-12 19:35:44 |
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(待てど待てども弟たちは一向に帰ってくる様子が無い。目を閉じて物思いに耽っているうちにだんだんと眠気が押し寄せてきて。いっそのこと誰かに起こされるまでねむっていようか。と考えた途端に開かれた襖。うっすら目を開け相手の姿を捉えれば、自分が今に至るまで脳裏に描いていた想い人の姿で。嬉しさから思わず頬が緩むのを必死に抑え、四男がソファに座り一息ついた…とほぼ同時に勢いよく起き上がり、相手に逃げられないように強く抱きつくと満足そうに厭らしい笑みを浮かべて。己は四男に対して何年も前から現在まで全く変わらずに恋心を持ち続けている。そんな変わらない想いを抱いているからこそ、相手が自分ではない兄弟の誰かを愛していると知ったときには、誰かも分からぬ相手に憤りを感じた――が、それと同時に、自分の事も好きになってくれるかも、と微かに可能性の様なものも感じていた。まぁ、考えに考えた結果がこんな事になるとは考えもしなかったが。まるで大切な宝物に触れるような手つきで相手の頬に触れるといつも通りののんびりとした口調で下記を。
おかえりぃ一松~…お兄ちゃん寂しかったよぉ?
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