匿名 2016-06-05 09:54:02 |
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(突如笑いを零す相手に何か不味い言動をしただろうかと眉が潜まりそうになるのを堪えるが、次ぐ相手からの問いかけは自分の靄を晴らすもの。不明瞭だった記憶が色づき始め浮かび上がってくる青春時代の情景。_教室内、相手に好意を寄せる女子たちが相手の名前を呼んでいて__、
…はるちゃん。_あ、いや。はるな…どこかで聞いたことがあると思ったんだ。
悪い、気が付かなかった。記憶力いいんだな、平井は。
(思わず浮上した記憶のままを口に出してしまい慌てて訂正しては、つっかえていたものが無くなりどこかすっきりしたような声色で言い、級友と分かったからか自分でも気付かないうちに先程より少し硬さの抜けた表情で相手を見て。その時、先程の先輩教諭がまた近付いて来ては『これからコイツの歓迎会兼ねて急遽飲みに行くことになったから、予定なければ平井も来いよ。』と言葉を投げかけ早々に学校を出る準備を始めていて。いや、聞いてないしと心の中で毒づくが歓迎会の名目ならば行かないわけにも行かないかと短く息を吐き。そしてどうせなら折角会えた級友ともう少し偶然の再会に浸りたいと硬い表情はそのままにやや期待を込めて相手を見て。)
お前は行けそうか?
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