匿名 2016-06-05 09:54:02 |
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初めまして。生物と化学を担当する、岩波雅史です。平井先生にはご指導頂けると伺いました。よろしくお願いします。
(職員室の手前、これから自分の補助を担う教員を紹介すると言われ相槌を打っては、扉が開かれ早々にそれらしき人物の名前が呼ばれて。いったいどんな奴がくるのだろうかとその気配が近付いてくるのを感じながらやや姿勢を正すと、先輩教諭の一歩後ろを保ちつつ相手へと視線を向け。簡素ながら礼儀正しさを感じる佇まい。そして耳に心地よい声から発せられる聞き覚えのある名前。_ふと記憶の奥底から一人の青年の顔が浮かぶが靄が掛かったようにぼんやりとしていてはっきりとはしない。ただ、確かに“はるな”という名前には覚えがあり。それでも初対面の人間にいきなりそれを聞く図太さはなく、相手からこちらが見えるよう少し横にずれると同じように小さく頭を下げ特に可愛げもなく淡々と義務的な挨拶を返して。
それを見届けた教諭。自分に手続きのプリントを渡すと『あとは平井君に聞いてね。』と去って行き、職員室の入口前に二人取り残されれば今度はしっかりと相手に向き、さてどこで見ただろうかと。喉元まで出かけて出てこない記憶にもやもやしながらも、あくまでそれには触れず何を喋ろうか少し戸惑うように視線を流し口を開いて。)
えっと…俺のデスクどこか分かりますか?
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