xxx 2016-05-20 12:45:36 |
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(屋敷を後にしてすぐ、自分の見張りとして屋敷に付く男に呼び止められ、先程の失態を咎められると共に『我々は銃が欲しいわけではない。本来の目的を忘れるな』と忠告される。
加えて自分を避けるように帰った相手の態度、当然と言えば当然だが悪くなる一方の仲に気は滅入るばかりで。
(翌日、昼の時間になって女教師が外で文を預かったと紙を渡され開いて見ると取引主から。
なんでも“夜に外国人の取引先と会食があるから和服で同席しろ”とのこと。
相手に薬を盛るなら絶好の期であるが、全くその気がない。
かと言って人質の子どももいる。
どうしたものかと頭を悩ませ溜息を吐くと子供たちに『先生また溜息吐いてるー!』と指さされ「ごめんごめん」と笑って小さな頭を撫でては気を取り直して午後の授業に取り組んで。
(会食の夜、結局、策はなにも浮かばず会食の場であるいかにも高級な料亭に訪れる。
小池に鹿威しまである日本庭を臨む個室では既に外国人と取引主が会食を始めていて、取引主が此方に気がつくと手招きされ、挨拶するよう命じられれば一応その場に粗ぐい正座して頭を垂れて。
『もう少ししたら面白いのがくる。色男な上に剣技も優れているから貴方も気に入るはずだ』
(上機嫌にまだ来ぬ相手を完全自分の物のように自慢する男に苛立つも表情には出さずに外国人に愛想笑を浮かべお酌をする。
懐には一応薬が入っているが、やはり使う気にはなれず今夜は大人しくしてようと適当に話を合わせていて。
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