xxx 2016-05-20 12:45:36 |
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( 相手も揃い話が始まるのかと言うところ、相手のコートから落ちた薬の様な物に目をやれば一瞬思考が停止し昨日の祭りでの事を思い出す。
既に昨日の薬の効果は抜け落ちておりまともな判断は出来るところ、その薬の独特な色から昨夜薬を少女に持たせたのは相手だったのだろうかと僅かな疑いが生まれては一筋汗が落ちて。
取引主は相手が持ってる薬はそれ一つのみだと勘違いし、相手が薬を拾う前にひょいとそれを取り上げては使いの者に『処分しておけ』と。
薬が相手の手元にある事を知ってもやはり相手を手放すのは嫌な様子の取引主は相手に目をやり『私の手下にある以上お前達の好きにはさせんぞ』と言っては話を戻して。
どうやら昨夜の祭りでの騒動は裏職の者達には評判が良かった様子、取引主も仕事が増えたと機嫌良さそうに話しており報酬として相手組織と自分組織に銃の弾のみを送ったとの事で。
『銃を手に入れたければお前達がもっともっと私を喜ばせればいい。何、海外にも知り合いはいるし銃なんぞいくらでも仕入れてやろう』
( 機嫌良さそうに話す取引主の言葉も先程の薬を目にした途端から耳に入らずぼんやりとしていてはいつの間にか話は終わっていて。
また依頼が入り次第呼ぶと言われては解散になり相手と話を交わすのも嫌で足早に屋敷を後にしては一度自分組織の拠点へと訪れて。
( 組織の拠点にて先程の話し合いの結果を話してはリーダー格の男は昨日の自分の不始末を叱り付けて来て。
『これだから犬は………お前は少し薬に耐性を付けておけ』
「んな事言われても…」
( 理不尽な言い付けをしてくるリーダー格の男にはほとほと呆れてたところ、駆け寄ってきた下っ端の男に銃を1丁渡されてはリーダー格の男に『相手組織の者を誰でもいいから一人殺せ』と。
「いや、取引主の手下にある以上勝手な事は出来ないと言われたばかりだ」
『こちとら大事な犬をやられたんだ、何、ちょっと仕返ししてやるだけだ』
「仕返しで殺すまでしなくていいだろ」
( 言い合いになるもこの組織にいる以上リーダー格の男の指示は絶対。
どうしようものかと頭を悩ませながらも既に時刻は朝方の為孤児荘へと戻る事にして。
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