xxx 2016-05-20 12:45:36 |
通報 |
>
( 突然現れた相手の姿に瞬時人姿へと戻り怒りに表情を歪ませるも相手がふと顔を上げた途端取引主の男はその美しさに自分から相手に視線を移してしまい内心少しばかり慌てる。
相手の顎を持ち上げ端正な顔立ちを確かめる様に見詰める取引主に「あんたと取引しに来たのは俺だろ!?良いのか、数少ない能力者をみすみす逃がしちまっても」と声を荒らげる。
取引主も取引主だが相手がこんな男に媚びる様な姿を見てしまった事に苛立ちは拭えず相手の頬に滑らせる取引主の手をグッと掴んで。
『これはこれは、随分良いのに取り合いされたもんだな』
( 愉快そうに笑う男は自分の髪をぐしゃりと掴むと首を傾げ『ほう、自毛だったか』と。
どうやらこの男、相手も自分も離すつもりはないようで自分の腕を掴んだままもう片方の手を相手の腰に回すと先程この男が座っていた座席の元へと連れられて。
『本来なら殺し合いでもして貰うところだったが…色男に傷でもつこうものなら堪らぬ』
( 相手を見詰めニヤリと笑う男に苛立ち、歯をギリッと噛み締めた後に「は、良いのかよ。俺の能力みすみす逃して」と追い打ちをかける。
「こいつを雇うってんなら俺は手を引くぞ」
『おぉ、それは困るな。だがお前も銃を仕入れられなくなったら困るんじゃないのか?』
「…っ!!!」
( 一息置き、男はニタリと微笑むと『明日の夜、街の中心で祭りが行われるのはお前達も知ってるな?私も祭りの中心人物だ。そこに付き添え、目を引く色男と銀色の犬を飼ってるなんて街に広まったら私の株は大上がりだからな』と。
必然的に自分は能力を解放した姿での参加になるのかと呆れるもここで男の機嫌を上げ上手く自分のみとの交渉に持ち込もうと考えては口角を上げ、「しっかり手網引いてくれよ、飼い主さんよ」と。
トピック検索 |