藤村伊織 2016-05-07 12:59:57 |
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俺は俺だ。俺のやり方を曲げる気なんざ更々─…、(ふんと鼻を鳴らしながら己の生き様への誇りを主張するような言葉を返すも、言い切る前に彼の元へ昴が駆け寄ってきて。昴と向き合う彼には既に己の言葉は届いておらず、プライドの高さも相俟ってやたら惨めな気分へと追いやられる事に苛立ちを隠せず。己の分の珈琲を持ってやって来た蒼星に呼び掛けられても視線は親しげに話す二人に向けたまま。反応がない己に二度、三度と呼び掛けてくる蒼星が今は煩わしく感じ「っ…うるせぇな、なんだよ」そちらへ振り向く際につい強めの口調を向けてしまい。少し驚いた表情をする蒼星にハッとし「…わりィ」と短く謝罪すれば、気まずそうに珈琲を受け取りカップを口元に運ぶ。─…なに苛立ってんだよ。自分自身に問い、内心自嘲しながら再び二人の様子を窺う事にして)
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