YUKI 2016-05-03 22:22:03 |
通報 |
「だって『ぎりぎり落ちました』とか、あるかもしれないじゃないの」
「ねぇよ!っていうかぎりぎり落ちるって何だよ!?」
母のどこか抜けた発言に、花月は思わず手持ちの箸でツッコミを入れてしまった。
そもそもこの母は今月が何月か、分かっているのだろうか?
藤白花月は今高校三年で、今日は九月一日である。
それなのに今更何故家庭教師?
雇うならもっと早い段階に雇うものじゃないのか?
そもそも成績に問題がないのなら、金の無駄じゃないだろうと花月は思っているのだ。
なによりも家庭教師とか鬱陶しい。
それが一番の本音であり、嫌な理由である。
トピック検索 |