フルムーン 2016-05-03 02:16:08 |
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他にも何か無いものか、辺りを見回してみると高く積み上げられた本の数々。
この青年は本なんて読むのか、僕の生まれた隣町ではこんな物を読む変わり者なんて居ない。
皆働き、活気のある男共ばかりである。
こちらの町は変わり者が多いのだろうか、そんな事を考えていると青年は口を開いた。
「君に名前はあるのかい、無いのならば私が付けても構わないだろうか」
名前、そんなものある訳が無い。ずっと野良暮らし、縛られる様な物は一つも無いのだから。
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