骸 2016-04-08 23:42:33 ID:a579d8c6e |
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「君、名前は?」
茶髪のお兄さんは問いかけた。
この人は僕が母さんを食べたって知らない。
知るはずないんだ。
なのに。
なのに。
「アレン・ルイス」
なんでお兄さんはそんな目で見るの?
なんか知ってるよね。
絶対。
僕は死んだ目をしていたかもしれない。
「そんな表情しなくて良いよ。僕は君を助けたくて身柄を確保したんだ。自己紹介まだだったね。僕はダニエル・ディケンズ。スクールカウンセラーをしているんだ。今日から君は僕と行動してもらうからね。それと君にはフロアが与えられる。」
長々とダニー先生は話した。
フロアなんかいらない。
広すぎる。
嫌だ。
怖い。
僕は独りが嫌いだ。
「先生と同じフロアが良い。フロアいらない。」
先生は一瞬ビクッとなったが普通の表情に戻って僕の手を握ると、
「分かった。フロアはいらないって事だね。僕と同じ部屋にするよう頼んでみるよ。」
そう言って先生は部屋を出た。
部屋を探索しようか。
僕はゆっくり歩き始めた。
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