風人 2016-04-04 04:41:02 |
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小説『JIN-仁- 龍馬、最期の日』をようやく読めた。
山田純庵、野風たちを通しながら幕末の江戸で生きていく南方仁。
野風さんが花魁をやめて居場所を失ってたという背景は重たい。花魁という職業は一見、綺麗だけども同時に社会の闇にも触れていた心境もある。
病に倒れ仁に治療はされていたけど市井の人間になってから居場所がないことに気づく。
外国人のルロンが野風に一途な思いが伝わらなければ再び野風は路頭に迷うこともあったかも知れない。ルロンの大きな器もあったかもしれない。
野風があえて仁から身を引くことで仁と咲の恋を実らせるのも女心。
幕末の人たちを医者として治療や看護しながら刻一刻と迫る龍馬暗殺。
だけど龍馬暗殺は時がちがうだけで結局、龍馬暗殺はなされる。
そして知る。
かつて現代で出会った包帯の男も“仁”であり胎児腫瘍は龍馬であるらしい、と。
ドラマでは南方先生は歴史が変わった現代に戻るけど、小説では龍馬治療の際に幕末と現代を意識だけが行き来したのか意識が飛んでそこですべてに近い真実を知る形になってるみたい。
小説では龍馬に後を託された形で江戸時代に残り龍馬の意識が胎児腫瘍という形で彼のなかに生きる形でしょうか。
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