風人 2016-04-04 04:41:02 |
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朝日ソノラマ文庫 横山光輝原作 マーズ
この作品がよくできているのは政府や自衛隊を主にしたシミュレーションというところ。
おそらく原作漫画は世界情勢に触れられてはなかったと思うけど小説はエジプト、中東、北朝鮮などの情勢が逐一物語の主人公たちに伝わる。
マーズやガイアーを守らなければならないと同時に監視人と神体に対応しながら世界情勢の均衡を保たないとならない。
秋の島新島、作品ではニケと神体により破壊され異星人からのデータを残り三十頁というところで破壊されてしまう。
だけどもし早くに自衛隊やアメリカ軍が島を守るために防衛しても同じ結果だった可能性はある。
また島が誕生したばかりで火山活動により不安定になることもあったと思う。
だけど物語後半になってようやくマーズ、ガイアー、監視人、神体を送り込んだ異星人の真意が明らかになる。
果たして未来に地球人が外宇宙に進出した時に異星人と友好的になれるか否かのコンタクト。
マーズが記憶を欠落してるのもまた小説においてははポイント。
これがラストへの鍵になる。
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