風人 2016-04-04 04:41:02 |
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小説 機動戦士ガンダム0083(上)
冒頭は宇宙世紀初代ガンダムシリーズのナレーションが文面化されア・バオア・クーの最後の戦いを挑むガトーが書かれカリウスと共にグワデンに着艦するがデラーズにより最後の出撃を阻まれ説得される。
一年戦争の終結のみを端的に表現しながらもデラーズやガトーたちが闇に潜伏しジオン軍人たちが密かに闘志を燃やしていることを綴る。
小説においても実質的な主役側はデラーズ・フリート側にあることを暗に示している。
一方では一年戦争から三年が過ぎても戦争の残痕が残るのをオーストラリア大陸がコロニー落としによりシドニーが海底にあること、そして新型MSの評価試験のために航行するアルビオン。
オーストラリアの大地で訓練をするバニングや主人公たる若きウラキやキース。
だけどトリントン基地が核貯蔵施設にも関わらず平和**している軍とこちらも端的に表現している。
デラーズ・フリートを名乗りガンダム2号機を奪うガトー、初の実戦経験となるウラキやキース。
先輩パイロットの死を聞かされるウラキたちは愕然としながら軍人ということをわずかに少しずつ実感していく。
物語はやや駆け足なところはあるけど短い表現のなかで戦争を表現している。
山口宏氏の表現が戦争シミュレーション的なところもあると思う。
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