風人 2016-04-04 04:41:02 |
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小説『仮面ライダークウガ』は荒川氏が込めたテーマが深い。
テレビシリーズから十三年後という月日の長さが物語る。
その間ひそかに滅んでいなかった未確認生命体グロンギの暗躍。人間社会に彼らが潜む恐怖。
かつての戦いを回想し大人になり刑事になった夏目美加との再会。
いまだ戻ってこない五代雄介を一条刑事をはじめみな思うなかグロンギの暗躍は止まらない。
小説はテレビシリーズのその後を書いてる点は興味深い。『クウガ』以降平成ライダーはいまだ続いてるが今作品だけは映画にならずそのまま終了を迎えただけにいろいろ感慨深い。
バラのタトゥの女も生きており推理する一条刑事と美加。後手にまわる警察。
人間につけこむグロンギ。
グロンギの遺跡が他にもありアークルもまたもうひとつあったという設定。
今作品の『クウガ』はつけこまれた人間が相手が人間や本物の相手でないと知りながら弱味につけこまれる姿を弱くはかなくも書かれている。
だけど現実から目を背けることは許されないとも取れる。
美加が黒いクウガになることを阻止できないのを悔やみ一条刑事の前に現れる赤のクウガ=五代。
こののくだりはテレビシリーズのまんまの雰囲気。実際テレビシリーズにおいても特撮モノにも関わらずクウガ自体の出番はほんの数分ということは『クウガ』劇中にたびたびありそれはだいたいラストの戦い。
再会する五代と一条刑事。だけどその再会もつかの間というところでサムズアップする五代の姿で物語りは終わる。
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