風人 2016-04-04 04:41:02 |
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小説『機動警察パトレイバー TOKYO WAR』を久しぶりに読むと旧第二小隊のメンバーが大人になってるのが伝わる。
かつて埋め立て地で任務に明け暮れた日々を“子どもの夏休みだった”という進士さんの言葉。
その一方で柘植のグループを捜査する松井刑事と荒川。
実直な松井刑事と公務員としてあるいは自衛隊の一員としてはかけ離れた荒川のすでに破綻しながらコンビながらも捜査していく。
ベイブリッジ爆撃事件、空自のスクランブル騒ぎと柘植は次から次へと手を打ってくる。
若い時はまだこの時点では戦争ではないと思ってたけどいま読むとすでに“戦争”ないし“戦時下”(という危機感)がある。
またこの最中に海法総監たちが実態もわかっていないのに警察の権力を振るうからさらなる混乱を呼ぶ。
警察も自衛隊も現場を無視された憤りもあるでしょう。
柘植のグループを除けば大半の自衛隊員は被害者。ましてや敵が同じ姿をしてるかもしれないのに後編では政府から出動を命じられなんのために誰を守るのかと自衛隊員が無表情(であろうという姿勢)から考えてしまうという気の毒という表現では済まない。
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