風人 2016-04-04 04:41:02 |
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福井晴敏版『∀ガンダム』をざっと読んだけどいろいろなことに触れられている。
アグリッパ・メンテナーは実はひとりの人間ではなく何代もの人間が整形を重ね別人が何人もの彼を演じていたらしいこと。
シドじいさんはこのひとはいい人物。黒歴史を知りたい歴史的な事実を知りたいだけであって忌まわしい過去の歴史の重みを黒歴史発掘人としてちゃんと理解している。
だからグエンの暴走にはついていかない良心がある。
だけどディアナはムーンバタフライなる機体を使って戦いを挑むも敗北する。ハリーもまた彼女の真意に気づいておらず散る。
先鋭的に書かれている点もあるけど人間としては鈍感に書かれている描写が前編もだけど後編は目立つ。ある意味、人間らしくはある。
福井晴敏氏なりに人間の業や闇をえぐり出して書いてる雰囲気。
それはラスト戦いを終え焦燥しきったロランにもあらわれている。死にそうになりながら聖痕を持った聖者と行く先々で勘違いされながらも死にそうになりながらもぎりぎり生きかつての∀ガンダムの操縦者や再び∀ガンダムが再生されるであろうことに思いをはせる。
最後の最後にソシエと出会うことでようやく救われるという感じで物語は終わりを告げる。
業やエゴに引っ張られる人間の愚かさを福井晴敏氏は書いてた感じ。
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