風人 2016-04-04 04:41:02 |
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小説『サイボーグ009 conclusion GOD’S WAR』二巻。
006張々湖は彼のキャラと相まって文章や表現はギャグだけど根底はシリアスさが見え隠れする。舞台がチベットから彼もまたふしぎな体験をする。
007グレート・ブリテンは彼が役者だからいろいろなモノと関連させている。
「ハムレット」「劇場」「録音」などそして彼もまた奇怪な現象に巻き込まれる。
雰囲気としては石ノ森先生後期の漫画『仮面ライダーblack』にも似る。
あとがきによると007主役の物語はタイトル『幽霊劇場』とだけあってこれは生前石ノ森先生が書くことなかった物語らしい。
ラストはちょっとしたホラーでこわい。
008ピュンマは火星探査と海底探査と一見、異なる事柄のように見えながらピュンマは深海へ彼の親友ボーマンは宇宙へと向かいながらここでもふしぎな体験をする。
ピュンマは改造された身体を生かすことに喜びを感じながらではあるが。
ピュンマもまた過去とわずかに向き合い再び現実で哀しみと出会う。
ピュンマ編が一巻二巻のなかでは一見するとふつうにSFしてるようだけど、宇宙で孤独に苛まれるボーマンの身は実に恐怖。
ピュンマは海底にあるピラミッド群を目にする。しかし行き着いた先はなぜか火星。
ピラミッド群は火星の大地とその大地にいるボーマンを攻撃する。
なにもできなかったピュンマは叫ぶ。
そして考える。
ピュンマもまたピラミッド群を放った者たちは神ではないかと。
個々のスケール感が凄すぎ。
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