風人 2016-04-04 04:41:02 |
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小説『サイボーグ009 conclusion GOD’S WAR』二巻の冒頭は生前の石ノ森先生が病と戦いながら作品を書こうとする信念ある姿が書かれている。
ギルモア博士は一巻のラストから現れてはいないという。
だけど石ノ森先生にとっては『009』のキャラクターたちが自分の息子たちと同じように接してる姿がぐっと涙出そう。
病のなか書き上げようとするのはまさに作家。
漫画ではなく“萬画”を確立したひと。
本来なら009は小説を経て漫画になるはずだったけど……。
二巻ではじめに活躍するのは005のジェロニモ。
彼もまたふしぎな体験をしてる。南米の原住民のはかなくも哀しい歴史を語りながら彼の一族もまた滅びゆく一族であるかのようにジェロニモは語る。
それでも密猟者や金を採掘する盗掘者などと戦い故郷を守る。
だけど相棒はその最中に死んでしまう。
だが死んだはずの相棒は生きていて彼は語る。
ジェロニモたちの戦いの日々はなんだったのか。倒された者たちは“悪なのか?”と問う。
絶体絶命に陥るジェロニモを守るのは“精霊”と呼ばれる者たちか。
南米の広大な自然を舞台にしながら謎が謎を呼ぶ展開の新たな序章としてはふさわしい雰囲気。
小説ではあるが石ノ森先生の漫画版を読んでいるかみたいな雰囲気。
フランソワーズの章でもでしたが“神”と名乗る者たちは死人に憑依しなにかを成そうとしているふしぎかつ不気味感……。
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