prologue 目を覚ます。辺りはもう明るく、昨日の静寂が嘘のように楽し気な声が隣の部屋から溢れんばかりに聞こえてくる。 ああ、少し起きるのが遅くなってしまったようだ。枕元の上に綺麗に畳まれた青く染まったお揃いのパーカーを手に取り、何時ものように着替えて腕を捲る。 「よし、今日もイカしてるぜ。」 鏡の前に一人でキメポーズを決めると、勢いよく襖を開いて息を吸った。