主。 2016-03-05 16:02:01 |
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・同上
…長谷部くん、長谷部くん。僕、幽霊になっちゃったね。( 頰掻き / 苦笑 )
……。( 膝抱え蹲り )
…長谷部くん、泣いているのかい?( 申し訳無さそうに )
……泣いて、いない。( 小声 )
…ん、そっか…。長谷部くん、ごめんね。本当にごめん。( ぽつり )
…あのさ、僕が居なくなっても、ちゃんとご飯食べるんだよ。徹夜はあまりしないでね。他の子と口論もしちゃ駄目だよ。それと…、( 指で数えていき )
……お前は、こんな時まで、人の心配をするんだな。( 小声 / 顔膝に埋めたままで )
えっ?だって、長谷部くんが心配だから…。それに、僕がこうして幽霊として君の前に居られるのも一回の数分限りなんだ。だから、声が届く内に伝えておきたくて…。( しゅん )
…僕はもう君にご飯を作ってあげる事も、徹夜した君の肩に布団を掛けてあげる事も、喧嘩の仲裁をする事も、何も出来ないけど…。( 俯き )
っ……お前が。( ぼそ )
…、え?( 目ぱち )
……お前が、心配する余り、この世に未練を残さないようにと、泣かないと決めていたのに。結局、泣かずとも出て来るのでは、意味が、無い…じゃないか。( ぐす / 涙声 )
…!…長谷部、くん…。( 目頭じわ ) …そんな事、考えていてくれてたんだ…。ありが、とう。ありがとう…。( 涙ぽたり )
…でも僕、未練だらけで出て来ちゃった。格好悪いよね。けどやっぱり本当は…もっと君と一緒に居たかったよ、もっと君と色んな場所に行きたかったなぁ。…何で僕、死んじゃったんだろ…。( ぼそ )
……っ。( ギリ )
長谷部く…。あ、…ごめんね、長谷部くん。そろそろ、時間みたいだ。行かないと…、あちら側に逝かないといけないんだ…。( すっ / 立ち上がり )
…燭台、切。行くな…。( 掠れ声 )
それは出来ないや、ごめん…。( 首振り )
もしも…もしもさ。僕に次があったのなら、次こそは絶対に、置いて行かないから。絶対に君の側に居るから。…だから、だから長谷部くん。…僕の事、忘れないでね。( 泣きながら柔く微笑んで )
っ、燭台切…!( 彼の手を掴もうとするがすり抜けてしまい )
…またね、長谷部くん。…また、会おうね。( 光の粒となって消えていき )
…っ、…!( 伸ばした手は空を切り )
_…絶対に、絶対にだ。お前の事を、忘れはしない、また必ず見付けてやる…。( ぎゅっと拳握り締めて )
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