主。 2016-03-05 16:02:01 |
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・同上
→殺人現場 執務室
嗚呼、分かった。
( 鶴丸の言葉に頷くと、真ん中にある死体を避けつつ周囲を確認していき。壁には刀傷などは見付からず、さすがに凶器に本身は使わないかと考えてはここは薬研の調査の結果を待つしか無く。やはり一番気になるのは執務室の札が無い事で、この札は部屋の襖に貼ってあれば、主が許可をするか近侍しか開けられない仕組みとなっている。更に札には最後に入室した者の名前が浮き出る上に、部屋の中にさえ入ってしまえば誰にでも札は剥がせる。もしかしたら札に犯人の名前が記されているかもしれないと考えながら、執務室に落ちてはいないだろうかと執務机の辺りを見ていると、近くで壁時計を見ていた日本号が【お、そんなとこ漁ってるとは何探してんだ?】と興味津々に話し掛けて来て「…この部屋の札だ。朝、俺が死体を発見していた時には、既に無くなっていたからな。上手くいけば犯人に繋がる証拠になると思うんだが…さすがにそう簡単には見つからないか」と現時点で周りから疑われている今、下手に隠そうとはせずに伝えると、相手は渋い顔をして手を顎に充てつつ【ああ、成る程ねぇ。けどな、お前近侍だろ。下手をしたらお前の名前が記されていて、言い逃れの出来ない状況にも成り得そうだけどなぁ。…まっ、そうしなくともこの執務室は札のせいで主が許可をするか近侍しか入れねぇんだから、どの道お前が疑われて札を探す羽目になるか】と肩を竦めて言われれば、不利な状況は理解しているので眉を顰めて「…そんな事は分かっている」と顔を背ける。それから気を取り直して別の箇所を探ろうとしたところで、何やらこの執務室から出て行こうとする大倶利伽羅とそれを止めようとする鶴丸の姿が見えて、何事かと思い近付いて行き )
《〆執務室の札の行方》
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