とくめ 2016-02-21 02:17:12 |
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久々のコウスィン
「破壊少女と修復少年」
ここは高貴な赤き館、紅魔館
その地下室が、今日は何だか騒がしい
「どうしてッ!?私だって皆とお話したいのに!!何で私だけ…!何でお姉様だけっ!?」
「フラン、それは貴女が…」
「うるさいうるさいうるさいうるさい!私の事お邪魔虫だと思ってる癖に!」
「ちっ、ちがっ…」
最近大人しかった筈の悪魔の妹
フランドールが激怒しているのだ
…理由はわかっている
時を遡り…
数ヶ月程前の話
紅魔館に執事が着任した
それも普通の執事ではない
「本日からこの紅魔館に勤め、フランドール嬢のお世話をさせて頂くベレヌス、と申します…皆様、どうかよろしくお願いします」
住人がざわついた
「…レミィ、執事だなんて聞いてないわよ?それに…あの子、ただの幼い子供にしか見えないわ、フランの世話なんてさせたら…」
「大丈夫よパチェ、あの子なら…あ、ベレヌスを地下に案内して来るわね」
「…わかったわ」
こつこつ、こつこつと二つの足音が鳴り響く
「ベレヌス、ここがフランの部屋よ…フラン、起きてる?」
フランドールの部屋の前に着くと、レミリアはこんこんと扉を叩いた
「…何、お姉様…と、誰?」
「これからフランドール嬢のお世話をさせて頂きます、執事のベレヌスです」
「…へぇ、まぁ部屋に入ってよ…あ、お姉様はいい」
怪しい笑みを浮かべ、執事を部屋へ招く
執事は何か察したのだろう、ポケットに手を突っ込んだ
「…いいって何よ…わかったわ」
レミリアは部屋に入らずに、錆びた扉が閉まる
中は以外と女の子らしい、普通の部屋だ
「べれぬす、だっけ…ねぇ、早速頼み事があるのだけれど」
「はい、何でしょう?」
「ワタシトアソンデ?」
その瞬間
血のように赤い弾幕が、新米執事を囲んだ
多分続く
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