とくめ 2016-02-21 02:17:12 |
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むかしむかし
いや、本当は最近かもしれない
そんな矛盾したあるところに
自分の存在価値を見出だせない双子と
「ねぎまぐろ」と書きなぐられた紙袋を被った人間がおりました
双子はいつも泣いていて
人間はいつもそれを励まし続けていました
ある日
人間はいいました
「助けを求める癖に…いや、やっぱり弱者という単語が一番似合う人物って誰なんだろうね」
と
双子を背に隠し
目の前にうごめく生きた死体に剣を向けながら
吐き捨てる様に言いました
双子の姉は実は心が読めていて
生きた死体の心の殺意を読み 狂ってしまいました
双子の妹は
人間の言葉により「自分は誰かの踏み台にされるべきなのだ」と勘違いしてしまいました
いつのまにかその人間はどこかに消えて
その代わりに
真っ白い髪の
葱みたいな女が 双子に手を指し述べましたとさ
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