ムーン 2016-02-18 17:52:07 |
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今、全員でギルド会館に来ている。
新しい依頼を探すためだ。
「兄い、そろそろ護衛の仕事しないっすか?」
「そうだな」
「俺も新しい街に行って、可愛い子と遊びてぇや」
「それは言えてるな。この町は今一の品ぞろえだしな」
「お前達は女の事しか頭にないのか?」
ファインが呆れ顔でクリフとリカルドを見ている。
「兄い、これなんかどーっすか?」
「んん…。西の都『ドラグ』か。
ここからだと二週間はかかるか」
「でも兄い、ドラグは王都だからうまい話があるかも知れないっすよ?」
「おっ?って事は、綺麗なネーチャンもいるって事か!」
ファインは額を押さえながら呆れて溜息をついた。
「よし。お前ら。この仕事引き受けるぞ」
「「「おおー!」」」
張り紙を引きはがし受付の女の人の所に持って行く。
「では、仕事内容の確認をいたします。
出発は一週間後。
護衛の対象物は商業物資です。
馬車二台分と雇主、その手伝いの者の護衛という事になります。
報酬は金貨一枚です。
この内容でよろしいですか?」
「ああ。それでいい」
二週間で金貨一枚とは少ないような気もするが、これが普通なんだってよ。
この国でひと月生活するのに必要な金額は、贅沢さえしなきゃ銀貨五枚でお釣りが来るそうだ。
腕に自信のあるやつは一人でやる仕事みたいだな。
俺達は移動のついでにやるからこの金額でも問題が無い。
なんたって食事つきだからな!
この町の近郊にある迷宮は行き尽したから、一週間する事が何もないな。
暇だな…。
ロジャー達は酒さえ飲めりゃご機嫌だし。
俺は皆の洗濯が終わったら暇だぜ!
・・・・・・これって最早主婦じゃねーの?
元エリートの俺が主婦って・・・・。
俺よりデカイ子供…イラネ。
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