幸せの蒼い『森』【小説】

幸せの蒼い『森』【小説】

天ノ河 玉藻  2016-02-02 01:54:26 
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『人間が森に気に入られたら、そいつは“幸せの蒼い森”に招かれる。』
目の前の光景を見て、幼い頃に祖父から聞いた話を思い出す。
“幸せの蒼い森”。誰も知らないその聖域に今、一人の少年が足を踏み入れる。

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  • No.23 by 玉藻  2016-04-06 01:57:35 

私は今、非常に困った事態に陥ってしまっている。
どのくらい困っているかといえば、家が火事になったときくらい困っている。
なぜかって?ふふふ、それはね………

「あーーもうッ!ディラはどこ行ったの!?」

そうッ!
いない!!ディラが!!どこにもッ!!
家にも村にも湖にもッ!!
一体どこにいっちゃったんだろう!?
「ちょっとちょっと、シャミちゃん」
もしかして、変な人に連れ去られたとか?
あの服装にあの顔なら、完璧に女の子と間違えられると思う。しかも名前がスティラなんて可愛らしいものだし……あり得る……!
「シャミちゃんてばー」
いや、でもディラだって一応足は早いし……いやいや、でもひ弱だし……いやいやいや、でも流石に考え過ぎってことも………
「シャミちゃん!シャミちゃん!シャミちゃん!シャミちゃ……」
「もう!うるさぁ……って、カレン!」
なんかうるさいなぁ、と思って後ろを振り返ってみると、そこには私と同年代の友達のひとり、カレンがいた。
「どうしたの、カレン?」
「どうしたの?じゃないよシャミちゃん!ディラ君が……」
「どこにいるの!?」
「ひゃ…!……も、森の中に物凄い早さで走って行っちゃって……」
私が詰め寄ると、カレンは顔を真っ赤にしながらそう答えた。
森の中……ってことはつまり、スティラは森の中を散歩中または迷子中……
「どこの森!?」
「きき、北の森……」
「北の森ね!ありがと!!」
それだけ言って、私は走り出した。
後ろからカレンの声が聞こえたけれど当然聞こえない。
「ディラ……無事だといいけど……」
心配と不安を胸に北の森を目指す。
帰ったら容赦なく着せ替え人形にしてやる、と心に決めて。

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