ココロの住人 2016-01-20 03:09:44 |
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なんだろうな...見蕩れてたのかも
(ドキマギとした相手の反応に口元を緩め、「好きだなって思って」この場にいるただ1人大切な彼の為だけに込めた想いを告げ、こんな簡単な言葉でも凄く重みのある物なんだなと少し震えた自分の声で気付いて。アイスコーヒーを二つのグラスへと注ぎ牛乳を少し入れ簡単なカフェオレを作り、ふと掌に当たる冷たい感触に先程まで感じていた彼の温もりを思い出し、こんなに近くにいるのに自分は貪欲だなと益々彼のことばかりが頭を巡って。「そんなことないよ、俺だって束紗君が誰か他の子と手を繋いでたらなんて想像するだけで...フフッ、そんなこと出来なくなるほど俺の事好きになってもらわないとね」じーっと見つめられればその疑わしげな視線を絡めとり、今度は自分が相手の手を掴み合わせて。「アルバムか...いいね、面白そう。そうだ、なんなら後で1枚どうかな?」普段あまり写真を撮ったりしない為彼のアイデアに驚かされたものの賛同し、「フフッそうだね...露天風呂とか一緒に行きたいな」と笑い混じりにいつの日か本当に行けるのなら何処にしようか、きっと何処であろうも彼が一緒なら楽しいだろうなと頭の中で考えて。「俺もこんなこと言ったの君が初めてだよ...ずっと変わらずに好きでいてくれた束紗君が、俺を変えてくれたんだよ。本当にありがとう。」彼の存在を確認するようにギュゥと抱き締めて「嗚呼、運命って言葉が本当なんだとしたら俺達にはそれがぴったり当てはまると思うな、なんて...少し大袈裟かな」と照れ笑いを浮かべながら彼の手にそっと自分の手を重ね。)
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