執事 2016-01-01 22:23:54 |
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私…いや、俺は…(呼吸が落ち着き徐々に話せるようになるとまどろっこしい業務用の一人称を捨て相手と向かい合うように彼女の両肩を持ってこちらを向かせると先程までの自分の顔はこんな色だったのかと想像してしまうほど真っ赤に染まった小さな耳。相手が動揺していると何故か自分は平静を装っていられ、"自惚れ"や"主として"という声を振り払うように唇と唇で触れるだけのキスをして真っ直ぐ彼女の瞳を覗き込んで微笑み)―貴女が好きです。執事としてではなく、ひとりの男として、貴女を―。
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