執事 2016-01-01 22:23:54 |
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(相手と少し距離を取り色とりどりのドレスをチラチラと視界に映しながら行き止まりの角を曲がれば試着用の大きな鏡がこちらを向いており、中に映る自分の顔は赤みこそ先程よりだいぶマシにはなったものの目元は未だに困惑気味でとても彼女の隣を歩けるような状態ではなく、ひとりの女性のプライドを無碍にしてしまった罪悪感から鏡ですらまともに見る事が出来ず僅かに俯き。"此処へ来た理由は明後日の彼女とその許嫁の食事会の衣装を選ぶため。彼女が許嫁の彼をあまり好いていない事は以前から知ってはいたがこのタイミングでまさか自分が告白されるなんて…それでも彼女は己の選んだ衣装に喜んで腕を通し、食事をし、それが不本意だとしてもいつかその許嫁と結ばれてしまうのだろうか…"そこまで考え至った瞬間、バッと顔を上げて鏡の中の自分をひと睨みすると彼女の元に戻るべく店内を走り出し)っ…!!
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