松野家三男 。 2015-12-23 17:12:29 |
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>カラ松兄さん
っ…だ、誰かにもって…な、なんで…?
( ふと相手の口から聞こえた言葉に体を硬直させ無意識に何処か複雑そうな笑みを浮かべては小刻みに肩を震わせうつ向いて。今までずっと兄弟達の中で一人でも悲しい思いをしなくて良い様にと何もかもを我慢して兄にも甘える事が出来ず弟達を甘やかす事さえもしなかったというのに誰かが兄である相手を突き放していると知れば、怒りと寂しさが同時に沸き上がる様な変な感覚に見舞われて。それを抑える様に相手に背を向けてはポケットの中でカチャカチャと刃物を漁りながら生理的に溢れ様とする涙を飲み込んで堪え。服の裾を掴まれては言い返す事も出来ず、ただ何処か違和感の混じった兄の表情に困惑するも「いや、だからまだ用事が残ってて…っ」となんとしても帰らない様にと抵抗し )
>トド松
んー、まぁ…そうだけどね
( 相手の表情と言葉に少しだけ安心感を感じては、次の夕食の話題に頬を緩ませつつ「へぇ、確かにこの頃は寒いもんね…トマトって、母さんがこんな洒落たもの作るわけ無いじゃん」と少しだけ困った様な笑みを溢せば「トド松は?何鍋が良いの?」と問い掛けてみて。話題にはついて行くものの兄弟達とは夕食等時間を合わせてはいけない、という今まで続けて来てしまった勝手な使命感からその時間にはなんとか言い訳して抜け出そう等と考えながら相手のペースに合わせる様に歩いて )
>一松
まぁ…好きって訳じゃ無いけど、なんか落ち着くんだよね。色々忘れられるって言うか
( 相手の口から謝罪の言葉が聞こえれば内心謝らせてしまった事に罪悪感を覚えつつも「兄弟なんだし、別に気にすんなよ」といつもなら言わないであろう台詞を口にし隣を歩く猫背で身長が少しだけ小さい相手の頭にぽふ、と手を乗せてぎこちなくも微笑みかけて。相手が自分の事をクズ、だなんて呼べば目を丸くし「一松はクズなんかじゃないよ。そんな事言われたら僕はなんの為に、…っじゃなくて、とりあえずそんな事絶対に言うなよ」とはっきりと意思をろくに伝える事も出来ず自分をこんなにしてしまったのは彼であり、それなのに自虐的な発言をする弟に軽く苛立ちを覚え危うく余計な事を口走りそうになるも隠す様に笑み浮かべては「良いから、聴いてみなよ」とイヤホンを相手の手に握らせ )
>おそ松兄さん
何だよあの教師、俺に一々口出すなっての…
( 休み時間から授業をサボろうと抜け出す様に教室を出るもウザい位真面目な教員に呼び止められぐちぐちと説教を喰らえば、それが終わると同時に大きく溜め息を溢しつつ話の内容とはかけ離れているが屋上へと足を進め。朝から苛々しているというのにも関わらず疲れもせずペラペラと小言を並べるあの教員を殴りたい気持ちで沢山だったが、それを抑えた事に軽く達成感を感じつつ「やっと一人になれるから…そしたら、ちゃんと確認出来るからね…僕」とポケットから出し手首を見つめつつ緩く寂しげな笑みを浮かべ片手で刃物を取りだし。しかし扉を開くなりいつもならばいるはずもない一番厄介で遠ざけていた筈の彼を見つければ目を丸くし冷や汗をかくも「あ、あれ…おそ松兄さん、何してんの…?」とぎこちなく問い掛けては手に持っていたそれを手首もろともポケットに忍ばせて )
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