太陽 2015-12-22 01:12:59 |
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「双子……か……あいつ、そういうの何も言って無かったのに…」
俺は自宅でカップ麺にお湯を注ぎながら呟いた。
桃菜の話の中で杏菜の話題は一度も出なかった。
単に言い忘れたのか伝える必要が無いと感じたのか……もしくは…………。
「………うしっ」
もう一度、桃菜に会いに行こう。
俺はカップ麺を急いでかきこむと、再び傘を手に玄関のドアノブを掴んだ。
「…………どこ行くんだ?」
「どぉぅあああ!!?」
突如背後からかけられた声に俺は死ぬほど驚き、反射的に傘を投げつけた。
「…わぁっ?…とと…」
そいつは飛んできた傘に一瞬怯んだが、易々と受け止める。
「な、何する……んだ…」
「そ、雪………?」
いつの間にか俺の家には雪が居た。
「何でお前がここに……?」
俺はまだばくばくいっている心臓を押さえながら、率直な疑問を投げかけた。
すると雪はきょとんと首を傾げた。
「……なんで、って……普通に宗哉の後を、付いてきた……んだが……」
「えぇ!?マジで!?……全然気づかなかった……」
「……うん……来る途中も、何きいても……生返事ばっかだったから………」
「せめて部屋に入る前に教えろよ!寿命が15年くらい縮んだわ!これで俺が早死にしたらどう責任取るんだよお前!!」
「……ぼ……僕の死をもって………償う…………」
「重いわ!!」
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