(テーブルの上に置かれた燭台を手に取り、広間の奥に目を向け消えている蝋燭の位置を確認する。それからそっと近づいていき蝋燭を見上げた。少し高いが自分ならば手を伸ばせば楽に届く距離だ、椅子を運ぶ手間が省けたと僅かに笑みつつ、手を伸ばして火を移す。さて、次の蝋燭を……と、また足を進め)