(綺麗になった部屋を見回して息を吐くと窓を閉めた。自分の体に染み付いた外の匂いに目を細めつつアタッシュケースを部屋の隅に置く。さてと、どうしようか。そっと部屋を出て広間に向かって歩きながら考えた。これで仮に食事中だったりしたら気まずい、だからといって置いてきてしまった餌の片付けは私の仕事なわけで。少し迷った挙句に厨房へと足を向けた。何かあればそこから広間に通じている扉から出ていけばいい)