それは良かった (主人に頼まれていないのだから、真琴を捕らえる必要性はないのだと頭のどこかで安堵していた。そとは既に暗く、どう見ても寒いのだろう。今日は空き部屋にでも泊まっていかれませんか?そう問いかけたのはきっと情だ、こんな屋敷に迷い込んだ真琴への)