いっ… (首筋に走った痛みに目をきつく閉じて、生温かい何かが流れていく感覚に無意識に溜まっていた涙がこぼれ落ちる。抜かれる瞬間に微かに息を飲んで外された手に目を開ければ悪戯っ子のような笑みを浮かべるリライトがいた。完全に治されることのない傷、彼なら簡単なはずなのに。餌でもない自分が噛まれたこと、それよりもその行動が理解出来ずに、ただ小さく、リライト様と呟いた)