広間で紅茶でも…きっと直ぐに屋敷の者が現れるかと思いますから (屋敷の者、という表現には少々語弊があるだろうか。私だってこの屋敷の者ではあるが、あくまでこの屋敷は吸血鬼である住人達のモノ。私はその下僕であり、彼女は彼らの食事に他ならない。下げていた頭を上げて広間へと通ずる扉を開け手を広間の中へと向ける。さあ、どうぞ。いつだってその広間の灯りは蝋燭だけだった)