なんでって……、ボクが困るの!(相手が不思議そうに聞き返してくるとは思わず、ぽかんとした表情で言葉を復唱して。暫し言葉を選んでから、ずいっと人差し指を相手に近づけ強気に言葉を発して。「遥ちゃんは本丸の紅一点なんだから、ちゃんと自覚持たないと。ボク以外の刀と乱れるなんて許さないからね」と、指差しを止め相手に近づいたまま諭すような口調で言って、最後の一文を発したときは真剣な面持ちで彼女の瞳を見据えて)