YUKI 2015-09-05 09:08:35 |
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そんな不安にかられながら葉月が唇を離すと「・・あっ」と水凪は少し残念そうに声をあげ「あの、菖蒲君。僕が今から言うこと、嫌だと思ったらちゃんと断ってくださいね」と不安そうに葉月に確認をとりながら言う。
その言葉に葉月は一度だけ小さく頷き、水凪の言葉を待つ。
水凪は覚悟を決めたように「僕は実はあの日菖蒲君が初めて僕の家に来たときから君にひとめぼれをしました。そして、少しでも側にいたくて無理なお願いをして菖蒲君を僕の側にいるようにしむけました。酷く無理難題を告げたことはよくわかっていましたが、それでも菖蒲君の側にいたかった。でも、もう仮想恋愛は嫌なんです。菖蒲君、君が好きです。一人の男として君を愛しています。こんなことをいって断られるのは覚悟しています。担当替えをされて、嫌われてもいい。菖蒲君へ思いを伝えられるならそれでいいんです」とゆっくりと、しかしはっきり水凪は葉月への思いを言葉にして葉月へ伝えた。
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