YUKI 2015-09-05 09:08:35 |
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「ちょっ、ちょっと水連先生。ここで寝る気ですか?」と少し驚いた顔をして言った葉月をよそに、もそりとタオルケットにくるまり横になり「菖蒲君も、お昼寝しませんか?」と寝ぼけながら聞いてくる水凪を葉月は呆れたように見つめ「結構です。俺は眠るときは寝室で眠りますから」とさらりと言った。
まったく、少し歩けば寝室なのだから、それまでの間くらい我慢できないのだろうか。
食器をかたずけ洗い物をしながら、水凪の方をちらりと見てみると、すでに静かに寝息を立てて、気持ち良さそうな表情をしていた。
洗い物を終えた葉月は、水凪の側に胡座をかいて座り、よく眠っている子猫と、水凪を見つめ、葉月自身も睡魔におそわれ始めてしまった。
少し横になるだけと、葉月は水凪の取り出した木製の収納ボックスから別のタオルケットを取り出し、すっと、目を閉じた。
そして数時間が経ち、水凪はすぅっと目を覚まし「・・っ・・ぅ・ょく寝ましたぁ・」と言い、むくりとゆっくり起きあがった。
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