YUKI 2015-09-05 09:08:35 |
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水凪の行き付けの喫茶店は、水凪家から徒歩10分程のところにあった。
お昼時で少し客が多く混んではいるが、店内は静かなものでなかなか良い店だった。
店員さんがお冷やを二つ、運んできて「いらっしゃいませ。珍しいですね、水凪さんが人を連れてくるなんて」と楽しそうに水凪に話しかける。
「僕の小説の新しい担当さんなんですよ。これからもちょくちょく連れてくると思うので、サービスしてあげてくださいね」と店員さんに葉月を紹介し、よろしくと笑いながら水凪は話した。
葉月も店員さんに軽く会釈し、愛想よく笑顔を浮かべた。
水凪は喫茶店としては珍しい、《和食セット》なるものを注文し、葉月はメニュー表にオススメと書いてあった《ハンバーグセット》を注文した。
しばらくすると、二人の目の前に注文した品物が運ばれてきた。
水凪の《和食セット》は焼き魚の切り身と、小鉢が二つ、お漬け物にお味噌汁、それにご飯と、なかなかな品数だった。
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