11402 2015-08-25 21:04:39 |
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……わかったよ。
(好いている相手に頼られるという事が嬉しくて、たとえそれが場にそぐわない感情であったとしても後から後から沸き上がる喜びを抑える事はできそうになく。相手が深刻に現状を憂いているからこそ罪悪感に苛まれ、それに加えて予想に反し大人な対応をされてしまった事でばつが悪くなり、相手の忠告におとなしく従うと黙り込んで衣服を脱ぎ。)
ねえ、俺もお前もさ…主にお願いしたら手入れしてもらえないかなぁ。
(相手同様腰に手拭いを巻き抜いだ服を畳んで籠に入れると、髪の結紐を解いて洗顔料を手に浴室に入り。患部の止血は済ませてあるものの身体中が乾いた血やら砂埃やらにまみれ不快極まりなく、風呂桶を使い湯で洗い流せば案の定傷口に沁みて眉を顰め。相手の薄い肩へと目を遣り、そこへ付けられた傷を思い詰めたような表情で見つめていたかと思えば不安そうに零して。)
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