さて、お客様はいらっしゃるでしょうか……。 (カウンターに立ち、正面にある出入口をぼんやりと眺めながら、自分用に淹れた珈琲を飲むと、小さく呟き。日当たりのいい窓の外へ視線を移すと、外には親子や恋人同士など、様々な人が行き交うのが見える。けれど、店内は閑古鳥が鳴いている状態で。はぁ、と溜息を吐き腰を曲げると、カウンターへ肘をつき来客を待って)