karasu=925 2015-08-09 22:05:44 |
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一体俺は何をしていたのだろうか。今日は確か_4月7日くらいだった気がする。新しい学校に行こうとして、それで_
「っつうかここどこだよ!」
何か揺れている感覚がしたので目を開けた。そして全てを思いだし、今自分の置かれている状況を理解する。
「やっと起きた…」
ちょこんと座っている少女に話しかけられる。
しかし敵はよっぽど脱出されない自信があるのか、何の拘束も見張りも無しに俺達を放置している。そしてこの揺れから察するに、トラックの荷台あたりであろう。部屋の上には今にも落ちそうな裸電球がユラユラと揺れている。先程少女を襲っていた人間全員はこの車に乗れないだろうから、二人がこのトラックに乗り、残りは別の乗用車などに乗っているのであろう。つまり、このトラックにいるのは俺達と油断している敵二人ということになる。なんとか荷台さえ壊せれば逃げられるだろうが、まず無理だろう。この少女が役にたたないかな_なんて事を思いつつ、少女の方を見る。
「そういや、捕まっちまったのに、なんでそんなに落ち着いてるんだ?」
「二人だから…怖くないの!」
「そうか。」
少女の様子を見るに怪我は無さそうだ。自分の背中の痛みが消えた訳ではないが。
「で、なんで襲われてたんだ?」
「…」
少女は問いかけに答えず、首を横にふった。
「う~む…」
考えていると、勢いよく壁が開けて光が入ってくる。
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