あーっと…お、お名前は? (血相変えて教室から飛び出て来た時の表情は、今度は此方の様子を伺いつつ瞳を潤ませる表情へと変貌している。ベテランの教師ならこの子の言いたいことが分かるとでも言うのだろうか、初日からこの仕事の難しさの片鱗を見た気がする。とにかく流石に此方もたじろいでしまい、冷や汗をかきながら彼女を落ち着かせるために出てきた苦し紛れの言葉が名前を聞くだなんて、教師失格では無いだろうか)