被害者、 2015-07-24 13:50:16 |
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…御免、全然覚えてねえわ。
(昨晩身を顧みることなく飲み明かした結果が今日の二日酔いであり、帰宅してベッドに入ったことすら覚えていないのだから、自分と一回りほど年が離れているであろう少年を連れ帰ったことなど覚えているはずがなく。テーブルに肘をつき項垂れるように頭を抱えると、息を吐き出すとともに告げて。他人の家で見知らぬ人のために朝食を作る相手の真意は理解出来ないが、ありがたいことには変わりなく、何よりも早く食べろと言わんばかりに一心に笑顔を向けてくる相手に、とりあえず珈琲を一口すすり。「ん、美味い。」相手の言葉に内心感心しつつ、丁度良い熱さと苦くも深い味わいに表情を緩めて。)
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