自転車と君と、青春。

（　■ ： 渚 もも　）

うえ、もう日が暮れちゃいそう。帰ったら何しようかな……ん？ ─あ。新開くーん！

（ 急遽先生に頼み事を任され、終える頃にはもう空は橙に染まってしまっていて。日頃行っている校内散歩も出来そうになく、残念そうに眉を下げながらぽつりと呟き。家に居ても特にしなくてはいけない事は無く、一人思案しながら何やらぶつぶつと言葉零しており。それ故か歩く速度はとてもゆっくりで、ふと首を軽く捻ると視界に映る人物が。幾度となく追ったその姿が彼である、と直ぐ様判断すれば確認するように数回目を擦った後、嬉々とした表情で名前を呼ぶと手大きくぶんぶんと振って。 ）


（　□ ： 巻島 裕介　）

ッたく…、ハァ。ありえないっショ、何で俺が…、……！

（ 久々の休日、この頃は部活詰めの毎日だったからか己に慰安するように趣味でもあるグラビア鑑賞を一人家でしていたものの、ふと携帯が鳴り出し、内容はチームメイトからのお遣い。要するにパシりにされた訳だが、何だかんだ言いながら引き受けてしまう自分もかなりお人好しである。文句とため息を繰り返し零しながら目的の物を買うため人混みを歩いているも、視線は様々な所へ向けていて。ある喫茶店の前を通り過ぎた時、丁度視界に見えたのはもう卒業していった先輩。思わず足を止めて驚いた表情を見せると、微かに首を傾げて何かを数秒考え、向けていた足の進行方向を変えるとその喫茶店へと入店しては彼女の居る席へとゆっくり近付いて行って。 ）


（　はい！宜しくお願い致します！（ ぺこりり ）いえいえそんな、とっても綺麗な文章ですばらしいですふへｈ ← 。ロルに関しては此方もかなりムラがありますので、お気になさらず…！そういえば巻島さんですが、文月ちゃんには敬語を使った方が良いですか？何だか堅苦しくなってしまうなあ、と思うのでタメの方がお話しやすいかもしれませんが！　）