赤ジャージの少年と赤いマフラーの少女【アヤノ募集】

…さて、放課後だな。じゃあ行くか。
(掛けてある鞄を持つ徐に立ち上がると「ほら、いくぞ」と隣に座る相手に声を掛けて)

あ、うんっ…!
(声をかけられては上記を述べ急いで片付けて椅子から立ち上がれば相手に着いていくように教室を後にして)

――ここか。
(歩いて徒歩数分のところにあるアイスクリーム屋に付くと「アヤノ、何味食べる？」と尋ねて)

私イチゴがいいなー
(相手の近くへ歩みよればそう言い看板に恋人は半額と書いてあるので相手の腕にだきついて)

んーじゃあ俺は無難にチョコ……っ！？
(にしようかな。と言う言葉は腕にくっついてきた相手にかき消され「ア、アヤノ……！む、胸…」と最後の方は何との小さいな声で呟いて)

(小声で「ｼﾝﾀﾛｰ…ｺﾚｺﾚ。」と指を指せば「ねぇシンタロー、後で半分子しようよっ…恋人なんだし」ともっと引っ付き笑ってみせて)

あ、ああ！そうだな、後で半分子するか！こ、こここ恋人だしな！
(相手が指さす方向を見て事態を把握するが、女性に慣れていない此方は更に密着してきた相手の胸に戸惑いを見せて)

すいませーんっ…イチゴとチョコ、一つずつくださいっ
(お店の人にニコッと笑えば「初デートなので彼、とても緊張しちゃって…ね、シンタロー？」と相手に振って)

そ、そうなんです！おお、俺とっても緊張しちゃって！ははっ！
(もうテンパり過ぎて何が何だがわからなくなり「緊張してるんだよな、俺！」と訳の分からないことを相手に伝え)

しっ…しんたろーっ…!?
(慌てては「ほら、アイス来たから頭冷やしてっ？」と言えば相手にチョコアイスを渡して)

お、おうお！チョコアイスだな！はい！店員さんお金！
(そういうと間違って一万円札を相手に渡して「釣りは要らないっす！」といって相手を引っ張って近くのベンチまで行き)

待って!!…あれ1万円だよシンタロー!!
(ベンチに座っては「私のイチゴもらってないよ…」むぅっとしては相手を見て)

え、嘘！？あ、わりぃ…。
(財布を確認すると見事に一万円札がなくなって、頬をふくらます相手に「あ、じゃあ…これ食べるか？」とチョコのアイスクリームを差出し)

まぁ…いきなりのお芝居だったから仕方ないよ。
(ふわっと笑っては「本当に一緒に食べちゃおっか。」と言って一口食べて)

…悪いな。何かああいうの慣れてなくてさ。
(相手の柔らかい対応に嬉しがりながらも自分もアイスを一口食べると「こうしてると本当のカップルみたいだな」と半ば無意識に言って)

私は別に良いけどなー
(「…ｼﾝﾀﾛｰとカップルでも」と小声で呟きまた一口食べては相手をみて微笑んで)

…え？
(紡がれた言葉は此方の意識を持っていくには十分なもので、「あ、アヤノ！言いたいことが、あるんだが…」と覚悟を決めて)

なぁに？シンタロー
(といえば相手をみて首をかしげてはまさか…と胸を高鳴らして)

お、俺…アヤノのことが、好きだ。もしよかったら付き合ってほしい。
(そう告げた後の心臓は今までにないくらい煩く身体をノックし、「も、もしよかったらだからな！嫌なら…」と最後弱気になって)

へっ…？しっ…シンタロー…っ
(顔をブワッと赤くさせては相手の手を取り「私も好きだよ、シンタロー。」と言えば頬にキスを落として)