燭台切光忠 ( 8082 ) 2015-04-01 01:47:37 |
通報 |
…わ、かった…。ぜ、善処、してみる…。
(頭を撫でられるのは何だか相手に見下されているようでどうにも好きになれなかったというのにそれを施す相手が彼だというだけで全てが幸福感の下温かな気持ちへと変換されていくのを感じていて、言わばそn思いの共有の術が口づけという行為に込められているのだと解釈を成し。それならば相手にも自分の幸福感を分けてあげたいし、相手の気持ちも自分に取り込みたい、そんな思いから随分と沈黙を続けてからやっと決心したように声を漏らすとがしりと不躾に相手の両頬を手で押さえて。緊張からかどうしても固くなってしまう表情と収まらぬ動機からいつもより少しだけ荒めの息を漏らしながらゆっくりと相手に顔を近づけていき。優男風の整った相手の顔、形のいい唇を僅かに食むようにして自身の唇をそっと重ねるといつまでくっつけていればいいのか悩んだのか、触れ合うだけにしては長めの口づけをした後俯きがちになりながら相手から体を離し。口づけする前よりもなおのこと赤くなってしまい、本格的に発熱でもしてしまいそうな面持ちで恥ずかしそうに視線を揺らすと片手を自分の口元に添えて。)
――今の、で…俺の、お前への想いは伝わっただろうか…。
トピック検索 |