ええ、ひと時も。 確かに着込む必要はございませぬ ……─── しかし主様、この小狐めと手を繋いでは貰えませぬか? (そうひと時も、例えば夜も…なんて無粋な事は口にせず瞳の奥に野生を隠し笑みを浮かべれば撫でられた事に瞳を輝かせ、外へ向かった彼女の背中に手を差し伸べては後の上記を笑み浮かべたまま問い掛けてみて。)