…ご苦労さん。 (すっかり腰が抜けてしまった中年男に苛立ちを募らせつつ襟首を掴みずるずると引き摺りながら案内されるまま歩き、一室の前に辿り着き。どうやら此処に恋人が拘束されているようで、無論扉には鍵が掛かっており。仕方無い、と小さく溜め息を吐いては心にも無い労いの言葉を呟き男の頭を鷲掴みにすると軽々と持ち上げ扉横の壁に思い切り叩き込み)