__ 2015-01-19 18:01:51 |
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嗚呼、聞こえた事が一度も無い。だが私にもそういう経験は無い事も無いな、私も机に埋もれている原稿用紙がまだかまだかと唸るのを毎日の様に聞いているのだ。( "己にしか届かない声"そう耳にし、ふと脳裏によぎるのはやはり書物の事。毎晩徹夜漬けで原稿用紙と睨めっこをしている身からすればそう聞こえない事もないと事実なのか眠気故の幻想なのかはハッキリせずとも、それを想像すると思わずクスリと微かに笑みを零してしまい。物書きにとって読者がページを捲る音程心地の良い音楽は無い、注文した珈琲がテーブルまで運ばれると砂糖も入れずに口へと運び「君も人が悪い、一寸先は闇とも言うだろうに。完結するまで気は抜けないな。」と口に広がる苦味を愉しみつつ内心相手が読み終えるのを心待ちにし。 )
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